食材の価格高騰や給食費未納などで、量や品数を減らしたり給食費を値上げするなど給食現場の苦心が続く中、八重山諸島・小浜島の学校で“給食の食材を自分たちで生産する”新たな取り組みが始まっている。食の安全を守り、食育にもつながるとして、二重、三重の効果が期待されている。
 石垣島から船で約25分の竹富町小浜島は、離島県沖縄の離島のそのまた離島。小浜小中学校(花城正美校長、児童40人、生徒13人)では食材そのものの高騰に加え、昨年は原油高騰による輸送費の値上がりの影響を受けていた。
 昨年4月に赴任した花城校長は以前、石垣市の学校給食運営委員を務めるなど給食事情に詳しく、給食費や輸送費高騰で、安価な食材を求めたり、量を減らしたりせざるを得なくなる状況に危機感を抱いた。「子どもたちに不安な食事をさせるわけにはいかない」と、食材の一部を自分たちで生産しようと思い立った。
 昨年の夏休みに父母や教諭らの協力を得て、学校近くに「まいふな~ファーマー(おりこうさん農家)」を開いた。サツマイモにニンジン、小麦など10種類近い野菜や穀物を植え、子どもたちが当番制で管理。責任感も育ち、元日も水やりにきた子がいた。2月中旬から収穫が始まり、早速サラダやみそ汁などに姿を変えている。
 藤吉海月(みづき)君(小5)は「自分たちが作った野菜は農薬も使っていないって分かるから、おいしいし安心できる」とうれしそう。馬場ゆきなさん(中2)は「大変だけど、自分たちが作ったものはいつもよりちょっとおいしく感じる」と笑った。
 花城校長は「畑を始めて、子どもたちがさまざまな食材がどこから来ているのか関心を持つようになったし、作る人への感謝の気持ちが生まれている」と目を細めた。

Posted by rocketli at 痞客邦 PIXNET Comments(0) Trackback(0) Hits(7)